Dr.久須美のドリンク研究所 第2回

 
シアトル系コーヒー氾濫の中で、
生き残るのは?

今年シアトルマリナーズのイチローとともに日本中を席巻したのが、
カフェ・ラテ(シアトル風カフェオレ)。多数販売されたカフェ・ラ
テ飲料の最後を飾るUCC「ラテプレッソ」を試飲する。

 今年一年間、最初から最後まで「シ
アトル」づくしの一年だった思う。マ
リナーズに移籍したイチローとスター
バックスをはじめとするシアトル系コ
ーヒーだ。スターバックスは新潟市内
にも店舗ができ、身近なものになった
訳だが、缶コーヒー等の清涼飲料につ
いても、シアトル系コーヒー、その中
でもエスプレッソのカフェオレである
「カフェ・ラテ」が注目された一年で
あった。各社ともカフェ・ラテを意識
した製品を販売しているが、今回は最
新作であるUCCの「ラテプレッソ」
を取り上げてみたい。

 UCCは初秋にカフェ・ラテ缶コー
ヒー(それもカップ缶という特殊な缶)
を発売しているが、この製品は牛乳分
が多いため、種類別が「コーヒー」で
はなく「乳飲料」になっている。
 牛乳分が多いだけにマイルドな仕上
がりとなっているが、そこはコーヒー
業界大手のUCC。ただのコーヒー牛
乳にはなっていない。ちゃんとエスプ
レッソ特有の苦みや味わいを感じるこ
とができる。甘さも一般的な缶入りカ
フェオレに比べれば控えめになってお
り、喉ごしもすっきりとしている。

 この「ラテプレッソ」、大晦日の紅
白歌合戦のトリに大御所が登場したと
いう感じだろうか。カフェ・ラテブー
ムだった今年の最後を飾るのにふさわ
しい製品だと思う。
●試飲コメント

 コーヒー牛乳より白っぽい色であるが、コーヒ
ー牛乳よりは苦い。「オトナなお子ちゃま」向け
という感じか?

●五段階評価

入手容易度 3
甘味 2
苦味 4
香り 3
注目度 5


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