Dr.久須美のドリンク研究所 第9回

 
西欧と中国のお茶が日本で合体!
和洋中トリプルタッグのお味は?


 伊藤園の「香草茶」は烏龍茶にハーブティーで使われる各種ハー
ブ8種類を加えたお茶。ところで、烏龍茶が日本国内で飲用される
ようになった意外な理由とは?

 烏龍茶が日本でよく飲まれるように
なって約20年が経つ。当時お茶と言う
と、まだ日本茶か麦茶という時代で、
普段飲むお茶は番茶、パンを食べる時
に紅茶という人も多かったと思う。そ
こにどうやって烏龍茶が入りこんだの
だろう。それには、ある超大物女性ア
イドルが関係していた。

 そのアイドルとはピンクレディー。
静岡出身の彼女たちが、「美容と健康
のために烏龍茶を飲んでいます」とテ
レビ番組で話したことから、第一次烏
龍茶ブームが起こったと言われている。
その烏龍茶を輸入していたのが伊藤園。
日本で初めて烏龍茶を輸入したのは伊
藤園だそうだが、中国に社員を派遣し、
日本人好みの味にして輸入したという。

 さて、その伊藤園から烏龍茶ベース
の清涼飲料が発売された。烏龍茶に8
種類のハーブを加えた「香草茶」であ
る。今までハーブティーや紅茶ベース
のハーブ飲料は数点販売されていたが、
烏龍茶ベースというのは初めてだろう。
ハーブもカモミール、ペパーミント等
ハーブティー単体でも飲用されるもの
が配合されている。

 烏龍茶は油分の多い中国料理にぴっ
たりと言われるが、そこにハーブを加
えることにより、烏龍茶のサッパリ感
が増している。もちろん無糖なので、
脂っこい食事のお供に飲んでみるのは
いかがだろうか。
●試飲コメント

 見た目は普通のウーロン茶。ハーブの香りがほ
のかに香る。味も最初はウーロン茶の味だが、後
味にハーブの味を感じる。無糖だが甘味もある。

●五段階評価

甘さ 1
香り 2
苦み 0
ハーブ感 3
お上品さ 4


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