Dr.久須美のドリンク研究所 第17回

 
ネスカフェ「N」の新シリーズ
誰が言う、600は無糖の番号。


 昨年発売されたネスカフェ缶コーヒー「N」に「テイストコード」
シリーズ545と600の2品が追加になった。ところで、テイス
トコードとは何を表しているのだろう?

 ネスレが缶コーヒーに本格参入して
十数年になる。ネスレと言えば、イン
スタントコーヒーでは知らない人はい
ない程の有名メーカーであるが、缶コ
ーヒーについては販路に弱さがあり、
大ヒットした製品はネスカフェ・サン
タマルタ位であった。
 しかし、数年前にUCCの自販機を
全部譲り受け、積極的な自販機展開を
開始した。そして登場したのが昨年の
「N」シリーズだったわけである。
 その「N」シリーズに今年新たに2
品が追加になった。「600」と「5
45」である。この数字、NHKでか
つて放送された「600こちら情報部」
(もう誰も知らない?)やBSN「ニ
ュースワイド545」との番組タイア
ップ商品ではない。
 この3桁の数字はテイストコードと
呼び、苦味・甘味・ミルク味を0から
9までの10段階に数値化したものであ
る。今回紹介する600だと、苦味6
・甘味0・ミルク味0の無糖コーヒー
を意味する。ちなみに545は苦味5
・甘味4・ミルク味5を表す。
 さて、600の味だが、無糖コーヒ
ーというと苦みを強調した商品が多い
が、苦味6という数値が示す通り、マ
イルドな味である。無糖コーヒーとし
ては珍しく、何杯でも続けて飲める味
と言えよう。缶コーヒーのヘビーユー
ザーは一度試してみていただきたい。
●試飲コメント

 澄んだ水色を予想していたが、意外に濁ってい
る。無糖コーヒーとは言え、コクがあり、後味が
スゥーっと残る味付けに仕上がっている。

●五段階評価

香り 4
コク 5
苦み 3
甘さ 1
すっきり感 2


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