チェリオとオリエンタルの故郷へ
 名古屋に行ったついでに、チェリオ中部とオリエンタルの本社まで行ってみました。
(98/8/18〜98/8/19)

●チェリオ中部本社

 18日の朝6時30分にホテルを出発し、名鉄犬山線で江南市まで行きました。そこから徒歩で行けるかなと思いましたが、地図を見たら4キロもありまして(犬山線よりも小牧線で行った方が近かった!)、しょうがないのでタクシーを使って小牧市河内屋新田にあるチェリオ中部まで行きました。(タクシーの営業所の方いわく、チェリオの工場は朝、通勤用のバスが駅から出ているらしい)

 こっちは遊びで行こうと思っているのに、タクシーの運転手さんは仕事で行くのだと完全に勘違いしてまして(というか遊びであんなところに行く奇特な人はいない)、「ここらへんは流しのタクシーは走ってないから、仕事が終わって帰るときは電話してや」と言われました。こっちは工場の写真と自販機が目当てだったのに、下車してからタクシーがなかなか帰らなくて恥ずかしかったです。江南駅前から約1500円でした。

 走ること約15分、ナゴヤ球場にあったのと同じ「世界の飲料・チェリオ」の看板が見えたときには非常にうれしかったです。(「国際クラブ」が韓国パブを表すように、名古屋で「世界」というのは中京地区を指すのではないかと秘かに思う)

 工場全景。ライフガードやブルースコーヒー等の大きな看板が誇らしい工場です。工場の裏には、自販機置き場があったり、瓶置き場があったりしました。以前は「中部ペプシ」と名乗っていたこともあり(1974年の中日ドラゴンズ優勝の時のニュースを見ると、ナゴヤ球場のチェリオの看板があったところにペプシの看板があった)、現在も瓶入りペプシコーラの製造を行っているようです。ちょうど瓶のモデルチェンジの時期に当たり、旧デザインの瓶が駐車場に高く積み上げられていました。

 到着したのが午前9時前だったので、9時まで時間をつぶして、工場事務所で最新カタログをもらい、工場脇の自販機でまだ持っていない缶を購入しました。工場とか本社ですと、これでもかと思うほど自販機があって自社製品を売っているのが常なのですが、ここは全然目ぼしいものがありませんでした。

 工場は国道沿いにあり、これは国道脇にあった看板です。工場から名鉄小牧線の味岡駅まで約2.5キロだったので、今度は歩いて行くことにしました。ところが、当日の気温は朝6時で29度とテレビで言っており、路上は湯気が立つほど暑くて、これで道に迷ったらきっと倒れてしまうだろうと思うほどでした。

 途中コンビニで休憩すること数回、歩くこと約一時間で、何とか小牧線味岡駅までたどり着くことができました。

 味岡駅から電車に乗って、終点上飯田駅の一つ手前の味鋺(あじま)駅で下車しました。なぜここで下車したかと言いますと、93年8月に小牧線沿線缶探査(最初のチェリオ探査です)をしたときに味鋺駅前の駄菓子屋に立ち寄ってチェリオの瓶入り飲料を購入したので、今回もまた何か仕入れて来ようと思ったからです。

 下車したのは良かったのですが、駄菓子屋でお好み焼きを焼いていたのが、お好み焼きの専門店になっていました。もう5年前の話ですから、変わってしまうのも当然でしょう。名古屋市営地下鉄と名鉄小牧線が上飯田連絡線で結ばれるとの事ですので、開通後は以前より駅前が賑わうのを期待して建てたのではないかと思います。これはその店の前にあったチェリオの自販機です。

 再び電車に乗って、上飯田まで行き、駅併設の名鉄パレ(スーパー)で買い物をしました。それからバスで栄の展覧会会場に向かったのですが、途中でオリエンタルの看板を見つけてしまい(後述)、そこで下車してしまいました。

 バスを下車後、どうしたらナディアパークに行けるか悩んでいた(降りてからのことを全然考えずに降りてしまった)のですが、目の前にテレビ塔を発見し、ナディアパークまではそう遠くないことがわかり一安心。よく考えたら、宿泊したホテルから徒歩5分の場所でした。

 ナディアパークまで歩いている途中に、チェリオのルートセールスのトラックがありましたので、写真を一枚撮りました。トラックの背面に描かれているのがマスコットの「ボムキャット」です。東京ではこのトラックを見たことがある(なんと日比谷通りを走っていた!)のですが、名古屋では初めてでした。

 いつもながら、最終到達地にはなかなかたどり着けません。

●オリエンタル本社

 展覧会も無事終了した19日、二日酔いにもかかわらず6時30分にホテルを出て、鶴舞線植田駅で大和新薬のお茶を購入したあと、中村区亀島にあるオリエンタルの本社まで行ってみました。この日も朝6時で気温30度でした。

 地下鉄亀島駅で下車し、徒歩5分ほどの住宅街(というか下町然としたところ)に、オリエンタルの本社はありました。建物からしてレトロなムードが漂っています。工場は稲沢市にあるそうで、現在の会社の機能はほとんどそちらに移っているのでしょう。

 本社から家一軒おいて隣にあるオリエンタルの倉庫。出入口にオリエンタルのマスコットであるコックさんのイラストが描いてありました。ここも現在は倉庫としては使用されていないようです。昭和30年代に家内工業で製造されていたカレーをこの倉庫から出荷している様子を想像してしまいました。

 本社入口脇にあった自販機。

 桜通呉服のビルの屋上に立っているオリエンタルの看板。裏はメガブレイクコーヒーの看板でした。(18日撮影)

 カレー粉が固形ルーに移行し、ハウスやエスビーのカレーが全国的にメジャーとなった今でも、ナゴヤではオリエンタルカレーが強いのかなと思いました。名古屋だけにあっても「オリエンタル」(英語で東洋という意味)ですしね。これは「世界の飲料」に通じるものがあると思います。


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